バイメカ

【買取実践】自分のバイクで試してみた。

【下取り、フリマ、買取】どこが一番高く売れるか自分のバイクで試してみた。

【バイクはどこが一番高く売れるのか】

これはバイクを売りたい時に一番知りたい事。

だけど実際に検証した実例がない。

ならば、その答えを出すべく今回は自分のバイクを使って下記4パターンで実践してみました。

・下取り
・全国チェーン店
・ネットオークション
・買取専門店

そしてそれぞれを実践してみてわかった事は、

高く売るには

個人売買のネット販売一択です。

しかも

ネットオークション
ネットフリマ

この二つは最強

そして次に高く売れたのは

意外に

買取専門店

でした。

今回はその根拠を示すべく、自分の通勤バイク(PCX125)を使って、比較検証をしました。

更に分かった事は、それぞれの売り方に一長一短がある事。

確かにネット販売などの個人売買は高く売れますが、その分リスクも伴います。

出品手数料や落札手数料の金銭的負荷、出品の手間やバイクの配送手配などの自分で行う作業の多さ。

直接取引によるトラブルが発生した際にも自分で解決する必要もあり、更には引き渡し後の名義変更にかかわる個人情報漏洩のリスクまでも伴います。

このようにネットを利用してバイクを売る際には、高く売れる代わりにこのようなトラブルが発生するリスクが伴うのでよく理解して利用しましょう。

 

代表的4パターン
1⃣街角のバイク屋さんで下取り
2⃣全国チェーン店
3⃣ネットへ出品
4⃣買取専門店

今回は平等に価格を比べる事が出来るように同一車両を使って実践しています。

そして結果的に検証最後に依頼した【買取専門店】が意外と高く買ってくれたのでそのまま売ってしまいましたが、その買取り業者さんが業界の裏技的な、

【もっと高く売れる方法】

の直伝の技を教えてくれたので、その方法も伝授できればと思います。

今回の検証で分かった事は、手間が掛かってリスクのある売り方は高く売れ、手間が掛からない売り方は買取価格が安くなるという事実です。

このページを見ている皆さんは、そこもふまえてバイク売却先の参考として下さい。

整備士くん

ではバイク売却実践編いってみましょう!

※登場人物【今回の主役】

整備士くん
バイクやクルマの整備に精通した元整備士です。整備士国家資格ももってます。

バイクが一番高く売れる売却先 【実践編】

まず今回の買取り比較に使うバイクを紹介します。

ホンダの原付2種、PCX125

「なんだ原付かよ」ってお思いの方

ご安心ください。

このPCX125は都会の移動の足としてとても人気のある原付2種スクーターで、先代モデルでも中古市場で需要もあり、とても流動的らしいです。

今回のバイクのスペック
☑PCX125
☑型式EBJ-JF28
☑H25年式
☑走行距離8730km
☑2オーナー
☑右側に小傷あり
☑タイヤの溝は前後5部山
☑年数相応の小傷やサビあり
☑走行上の不具合はなし

ここ数年このバイクにはほとんど乗っていなかったし、青空駐車って事もあり外装のプラスチックのボディにも日焼け(白焼け)が発生し、艶がなくなっていた。

ハンドル周りにも小サビや、シートも経年劣化なりのヘタリもあったので、少しでも高く売る為にはとりあえず外見のメンテナンスから始めてみました。

詳しくはこちら

スクーターの日焼け(白焼け)ボディを艶ボディに戻す実践編

結果を先に知りたい方はそのまま下にスクロール。

【査定の結果報告】

売却価格の評価
1位. 11万~11.5万円 ネットオークション
(5.0)
2位. 10万円 バッティング価格
(4.0)
3位. 7.5万円 買取専門店
(3.0)
4位. 6万円 下取り
(2.0)
5位. 5万円 全国チェーン店
(1.0)

この審査結果の中にある、バッティング価格。

これは買取店さんに教えていただいた事です。

そのバッティング価格の内容や、実際にお店に持ち込んだ際の詳細は下記よりご覧ください。

1.街角のバイク屋さんでの下取り

一番最初にバイクを持ち込んだのは、私が買い替えを検討しているバイクが展示してある近くのバイク屋さんでした。

一般的にバイクを乗り換える際には、新しく買うと決めたとバイク屋さんに下取りのバイクを出しますよね。

そのお店でバイクを買うんだから下取りの金額も頑張ってくれるだろうと想定します。

これ普通の感覚。

では実際にどうだったのか?

因みに私が欲しいバイクは今乗っているPCX125と同じ原付2種で、YAMAHAのAEROX100(エアロックス100)というバイクです。

イタリアヤマハで製造された今は亡き2stのスクーターで、流通量も少なくとてもマニアックなバイク。

さっそくお店に出向き、スタッフさんに購入意思を伝えます。

整備士くん

すいません。 このバイク(AEROX100)が欲しいのですが、今乗ってるバイクを下取りしてもらえますか?

バイク屋さん

わかりました。 ちょっと拝見しますので中で少々お待ちください。

査定が終わるまで待合室で出されたコーヒーを頂く事10分

⇩欲しいバイクと下取りのバイクの2ショット。

バイク屋さん

すいません。 お待たせしました。

⇩見積もりドーン!

6万円! 安っす…(心の声)

バイク屋さん

私どもはGooBikeの買取り相場を参考にしていますからこの金額になります。他のバイク屋さんに持って行っても同じ位の金額だと思います。

整備士くん

なるほどですね、わかりました。

すいませんが一旦持ち帰って考えさせてください…。

バイク屋さん

大丈夫ですよ。

うちではこの価格なので、もしお知り合いとかで欲しい方がいればそちらに売ってもらったほうが高く売れると思いますよ。

スタッフさん曰く普通のバイク屋さんの買取り価格は、GooBikeの買取り相場を参考にしているお店が多いとの事でした。

よほど自社基準で買取りを行っているお店か、買取りをメインに行っているお店か、又は自社で買取りから販売までの流通をもっている大手でもなければ基本どこに持って行っても大体この価格でしょうとの事でした。

売却価格の評価
6万円 下取りの場合
(2.0)

整備士くん

OK 気を取り直して次行ってみましょう。

2.全国チェーン店での買取り価格

次は自社で買取りから販売まで行っている、バイク界の巨人の全国チェーン店に行ってみた。


しばらく展示されているバイクを除いていると人当たりのよさそうなスタッフが声をかけてきました。

スタッフさん

何かお探しですか~

整備士くん

そうですね。今乗ってるスクーターを下取りに出して違うバイクを検討しているんですよ~

スタッフさん

なるほど、そのバイクちょっと見せてもらってもいいですか?

整備士くん

いいですよ。 よかったら見積もりも頂いていいですか?

スタッフさん

分かりました。

弊社は簡易見積もりと、自社の専用検査ラインに乗せてチェックして見積もりする方法があるんですがどちらがいいですか?

ちなみに検査ラインに乗せて見積もりすると大掛かりになるので30~40分程かかりますが。

整備士くん

簡易な方でいいです… (簡易見積もりも、検査ライン見積もり提示される金額はほとんど変わらないとのことなので)

しばらくショールームのバイクを眺めていると…

スタッフさん

お待たせしました。

整備士くん

で、おいくらでしょう?

スタッフさん

そうですねぇ。 乗り出すまでに前後のタイヤの交換や、パッドやベルト、ウェイトローラーの交換を考えると頑張っても5万円ですね。

5万円! さっきよりもっと安っす…(心の声)

整備士くん

え、5万円? (さっきのお店より安いんですけど…)

この全国チェーン店は、買取りの時に自社製の検査ラインに乗せて、前後のタイヤの中心線にずれがないか確認し、事故車かどうかなどを厳密に診断して買取りを行っているそうです。

だからこの全国チェーン店は、安心して乗れる中古車を販売しているとの事でした。

実際によくメンテされていて綺麗な車両が展示してある印象です。

だけど買取り価格はあまり期待出来なかったという印象…

売却価格の評価
6万円 下取り
(2.0)
5万円 全国チェーン店
(1.0)

整備士くん

OK では次行ってみましょう。

3.ネットオークションでの個人売買

私は過去にバイク(原付2種のアドレスV125と小型の250のDトラッカー)をネットへ出品して売ったことがあります。

その経験から言ってもバイクを一番高く売るにはネットへ出品が一番です。

これは揺るぎ無き事実。

当たり前ですがネットへ出品は中間マージンを通さない、個人と個人の取引なので売り手も高く売れて、買い手も安く買えるWinWinのシステムです。

但し、高く売れる分手間とリスクを伴うのもネットへ出品です。

出品の手間や配送手配など自分で行う手間も多いのですが、一番のリスクは直接取引になる事により何かしらトラブルが起きた場合も自分で解決する必要がある事です。

世の中にはびっくりするくらいのクレーマーの方もいらっしゃいますので、そんな人に落札された日には後々が大変です。

ネットオークション等を利用してバイクを売る際には、高く売れる代わりにトラブルが発生するリスクと、商品の引き渡しに手間が掛かる事などを理解して利用しましょう。

MEMO
今回の出品は、ネットオークションへ出品する事でいくら位で売れるかの検証出品です。

自分のPCX125がネットオークションだと実際にどこまで入札金額が跳ね上がるのかを確認する為に出品してみました。

だから落札寸前で出品の取り消しを行っています。

(入札してた方々大変申し訳ございません。)

では下取りで6万円と言われたPCX125が、ネットオークションだと入札価格がどこまで行ったのか見てみましょう。

出品時の価格は下取りで提示された6万円からのスタート。

出品期間は4日間です。

PCX125は人気車種なので出品してすぐにアクセスがあり、ウォッチリストにも登録され、すぐに入札されていきました。

では結局最終的にいくらになったのか?

こちらです↓ 【スマホのスクショ】

☑アクセス 2034
☑ウォッチリスト 112
☑質問 2件

入札価格109000円です。

落札までもう少し時間(5分位)があったので最終的には115000円くらいにはなりそうだったのですが、今回は検証実験の為なので誤って落札されない為にこの段階で出品取り消しを行いました。※入札していた方は本当に申し訳ございません。

結局ネットオークションだといくらで売れるのか?

答え 11万~11.5万円

売却価格の評価
11万~11.5万円 ネットオークション
(5.0)
6万円 下取り
(2.0)
5万円 全国チェーン店
(1.0)

今のところネットオークションがぶっちぎり!

整備士くん

やっぱりネットオークションはいいですねぇ。 では次行ってみましょう。

4.買取専門店

私は過去にバイクを売るときにも買取専門店を2回ほど利用したことがあります。
※STEED400とKLX250

共に悪い印象はなかったです。

だから今回の【実践編】の検証の為に、再度バイク買取専門店にも依頼してみました。

利用したのはおなじみの業界最大手の専門店さんです。

やはり大手はアフターの面でも安心です。

そしてバイク買取りの申し込みは公式HPから依頼します。

申込が完了すると直後に返信メールが届きます。

☑買取専門店からのメール

しかもフリーダイヤルの下4桁が買取専門店名と同じになっています。

その後折り返しの電話が鳴るのを待ったら、約10分後に電話がありました。

申し込みから10分ってレスポンス早いです!

電話先のオペレーターは女性の方。

以下質問事項
☑購入した時期はいつですか?
☑名義はご自身ですか?
☑申し込んでいただいたバイクなら買取り上限は15万円ですが本当の買取り価格は実際に車両を見てみないとわからない。
☑バイクの状態に応じて逆に引き取りに5000円必要になるか、無料で持ち帰る可能性もあるのでご了承ください。
☑原付で自分名義だった場合は、標識交付説明書か自分名義の自賠責か納税証明書があればOKです。
☑免許証 印鑑【シャチハタ以外】 振込口座の用意

実際の査定日は、3日後の午後15時で調整しました。

電話先のオペレーター

その他何か不明な点はありますか?

整備士くん

道狭いですが大丈夫ですか?

電話先のオペレーター

1.5tのトラックでお伺いしますが、車が入れない時は近くに置いて歩いてお伺いします♡

整備士くん

ではお願い致します。

そして当日の午後になり、約束の15分前(2時45分)に買取専門店のスタッフさんから電話入る。

買取専門店スタッフ

本日はお世話になります。 買取専門店の〇〇です。少し早いですがご都合いかがでしょうか?

整備士くん

本日はお世話になります。もう大丈夫ですよ。

買取専門店スタッフ

それでは近くなので直ぐにお伺いします。

大手買取専門店のスタッフさん到着

そして挨拶も早々に査定が始まった。 査定員さんは人当たりの良い好青年です。

さらに査定してもらってる時に査定についていろいろ疑問な事を聞いてみました。

他にもCMのことや給料や休みの事も教えてくれた。

いろいろ快く教えてくれたのですが、特に興味深かったのは査定の基準についてです。

バイクの査定の点数制を用いていて査定は7⃣点満点で行うそうです。

各々の点数はバイクの状態によって決められています。

7⃣点は新車同様 ビニールかぶった状態
6⃣点は買って数回乗った新車同様のコンディション
5⃣.4⃣点は数百キロ~数千キロ程度で高年式の車体
3⃣点は走行距離数千キロ以内、年式は数年落ちで比較的新しめ
2⃣点は加走行、低年式もしくは走行に支障あり
1⃣点は事故車など

ちなみに買取りに依頼がある多くの車両(80%)は3⃣点の車両とのことです。

こちらの買取専門店は、独自の販売ルートを自社でもっていて5⃣点以上の車両に限り、自社販売で店頭に置くそうです。

それ以下の車両はJBA(ジャパンバイクオークション)に出店するとのこと

ちなみに今回査定の結果、私のPCX125は点数で言うと【3⃣点の上】との事でした。点数の中にも上中下とあるらしい。

そして今回一番重要なことを聞けたのは、

【バッティング価格】真相です。

バッティング価格とは

バッティング価格
バッティング価格とは、他社と見積もりでバッティングした際に、採算を度外視し、他社より高く買い取る事で自社のイメージアップと、業界のシェアを取り込むために行われる特別な価格設定とのこと。
バッティング価格の注意点
【バッティング価格】を適用させるためには条件があるそうで、実際に見積もりを行った車両(バイク)の車体番号が入った査定用紙と一緒に他社のトラックが移った写真を本部に送ると【バッティング価格】が適用されるとのこと。

買取専門店スタッフ

だから本当に高く売りたい時は、絶対バッティングしたほうがいいですよ。【バッティング価格】が適用されますから。

整備士くん

それは良いこと聞けました。 ありがとうございます。 だけどエンジェルハートのメンタルの自分には難しいです。 なんとなく申し訳ないですし。

買取専門店スタッフ

ちなみに今の段階でPCX125の買取り価格だと70000円ですが、【バッティング価格】だと100000円超えると思います。

整備士くん

えっ10万円? ネットオークションに迫る価格だし、落札手数料含むとネットオークションよりお得かも。(心の声)

買取専門店スタッフ

ただし、【バッティング価格】を適用するには本当に他社が来ているかどうか、他社のトラックの画像を本部に送る必要があります。

整備士くん

なるほど、そこで誤魔化しはきかないって事ですね。

スタッフさん曰く【バッティング価格】はこの買取専門店だけではなく、この業界全体で採用されているシステムとの事で、「他社さんも、他より高く買った実績を作る為に、採算度外視で独自の価格を持っていると思います。」との事でした。

整備士くん

なるほど。

査定を終え、しばらく本部と電話してるスタッフさん

買取専門店スタッフ

お待たせしました。 70000円でしたが上司と交渉して75000円まで上がりました。

どうしましょう?

しばらく考え…

整備士くん

わかりました。せっかく来ていただいたのでその金額で買取りをお願いします。

買取専門店スタッフ

まいど!

本来であれば、更なる検証のネタとして教えて頂いたバッティング戦法を行う事も考えましたが、一旦キャンセルし、日程を変更し、再度申し込んでも時間が合わなかった時の事や、一度キャンセルすると警戒され、次回以降は本来の金額が適用されない場合も考えられるとの事。

今回はスタッフ方の対応がとても良かった事と、新味に対応してくれたのもあり、その場で決めてしまいました。

金額も大事ですが、人柄も大事です。

そしてお約束でドナドナされるPCX125

➡買取り価格の順位が判明

今回のバイク買取り実践編で、やっと買取り価格が高い順の答えが出ました。

売却価格の評価
1位. 11万~11.5万円 ネットオークション
(5.0)
2位. 10万円 バッティング価格
(4.0)
3位. 7.5万円 買取専門店
(3.0)
4位. 6万円 下取り
(2.0)
5位. 5万円 全国チェーン店
(1.0)

総評

このように単純に一番高く売るならネットオークション一択となりました。

但しネットオークションは出品までが面倒な事と、リスクが伴う事、引き渡しの面倒さ、名義変更などの手間やコストも考えるとネットオークションへのバイク出品が慣れていない人には難しいかもしれません。

そしてバイクをお店に下取りに出す事と、全国チェーン店さんも思いのほか買取りが安かった事も今回で判明しました。

ネットオークションの次に高くバイクを売る方法はバイク買取専門店に依頼する事でした。

しかも依頼する際には【バッティング価格】を適用させる事でネットオークションに迫る価格も適用されます。

私のメンタルはエンジェルハートなので複数の業者さんに同時見積りの依頼は申し訳なさ過ぎて出来ませんでしたが、鉄のハートをお持ちの方はお試しいただけるといいでしょう。

その際には、同様の大手の買取業者さんをお勧め致します。

バッティング相手の業者さんも資金力のある大手に依頼する事が大事です。

手間をかけても高く売りたい場合はネット販売、手間をかけずに高く売りたいときは、買取専門店に依頼して【バッティング価格】を適用してもらいましょう。