バイクを乗り換える時に、今乗っているバイクをどう処理するのかはバイク乗りの悩みどころ。
愛着のあるバイクは手元に残しておきたい所だけれど、大抵の人は買い替え為に今のバイクを下取りに出したり売ったりしてしまう。
そして愛着のあるバイクだからこそ少しでも高く売りたいとも思っている。
そこでテーマに上がるのが【俺のバイクを一番高く買い取ってくれるのはどこだ!】って話。
今はネット上に様々な情報が溢れているので情報過多すぎ。
結局ネットで調べるがどこが一番高く買い取ってくれるかがわからない。
俺もその一人だった。モヤモヤする。
俺が知りたい答えがどこにも書いてないから。
そこで思った。
誰もやっていないなら俺が試してみんべ!
っ事で、バイクが一番高く売れる売却先を自分のバイクを使って実践してみた。
因みに今回実践したバイクの売却方法は代表的な4つのパターン
2⃣レッドバロン
3⃣ヤフオクへ出品
4⃣買取り専門店への売却
そして平等に価格を比べる事が出来るように同一車両を使って実践しました。
だからこのページを見れば純粋にどこがバイクを一番高く買ってくれるのかがわかります!
「結局どこに売れば一番高く売れるのかわからない。」
と思っているバイク売却難民のあなたは、このページを参考にしてみてください。
そして今回は、検証最後に申し込んだ【バイクの買取専門店】が意外と高く買ってくれたのでそのまま売ってしまいましたが、この情報はあくまでも一つの事例です。
あなたのバイクは、あなたに一番合った方法で売却して下さい。
整備士くん
※登場人物の紹介
目次
➡バイクが一番高く売れる売却先 【実践編】
まず今回の買取り比較に使うバイクを紹介します。
それはホンダの原付2種、PCX125です。
「なんだよ原付かよ」ってお思いの方
安心してください。
このPCX125は都会の移動の足としてとても人気のある原付2種スクーターで、中古市場でも需要もあるけどタマ数も多いバイクだという事で、中古市場でとても流動的らしいです。
流動的って事はそれだけ流通量があり、古い型から新しい型、過走行から低走行まで様々な車両があり、相対的に見て参考になる車両だという事です。
☑型式EBJ-JF28
☑H25年式
☑走行距離8730km
☑2オーナー
☑右側に小傷あり
☑タイヤの溝は前後5部山
☑年数相応の小傷やサビあり
☑走行上の不具合はなし
このバイクにはほとんど乗っていなかったし、青空駐車ってこともあり外装のプラスチックのボディにも日焼け(白焼け)が発生し、艶がなくなっていた。
ハンドル周りにも小サビや、シートも経年劣化なりのヘタリもあったので、少しでも高く売る為にはとりあえず外見のメンテナンスから始めてみました。
詳しくはこちら
そんなのどうでもいいって人はそのまま下にスクロール。
➡バイクショップでの下取り価格
一番最初にバイクを持ち込んだのは、買い替えを検討しているバイクが展示してある近くのバイクショップでした。
一般的にバイクを乗り換える際には、新しく買うと決めたとバイク屋さんに下取りのバイクを出しますよね。
そのお店でバイクを買うんだから下取りの金額も頑張ってくれるだろうと想定します。
これ普通の感覚。
では実際にどうだったのか?
因みに私が欲しいバイクは今乗っているPCX125と同じ原付2種で、YAMAHAのAEROX100(エアロックス100)ってバイク。
イタリアヤマハで製造された今は亡き2stのスクーターです。
そうです、流通量も少なくとてもマニアックなバイク。
かっこいいべ! ビアッジを思い起こす。
さっそくお店に出向き、スタッフさんに購入意思を伝えます。
整備士くん
バイクショップ
事務所で出されたコーヒーを飲む事10分
⇩欲しいバイクと下取りのバイクの2ショット。
バイクショップ
⇩見積もりドドーン!
6万円! 安っす!
バイクショップ
整備士くん
すいませんが一旦持ち帰って考えていいですか…。
バイクショップ
うちではこの価格なので、もしお知り合いとかで欲しい人がいればそっちに売ってもらったほうが高く売れると思いますよ。
スタッフさん曰くバイク屋さんの買取り価格はGooBikeの買取り相場を参考にしているお店が多いとの事。
よほど自社基準で買取りを行っているお店か、買取りをメインに行っているお店か、又は自社で買取りから販売までの流通をもっている大手でなければ基本どこに持って行っても大体この価格でしょうとの事でした。
整備士くん
➡レッドバロンでの買取り価格
次は自社で買取りから販売まで行っている、バイク会の巨人であるレッドバロンに行ってみた。
しばらく展示されているバイクを除いていると人当たりのよさそうなスタッフが声をかけてきました。
レッドバロン
整備士くん
レッドバロン
整備士くん
レッドバロン
弊社は簡易見積もりと、自社の専用検査ラインに乗せてチェックして見積もりする方法があるんですがどちらがいいですか?
ちなみに検査ラインに乗せて見積もりすると大掛かりになるので30~40分程かかりますが。
整備士くん
しばらくショールームのバイクを眺めていると…
レッドバロン
整備士くん
レッドバロン
5万円! もっと安っす!
整備士くん
レッ〇バロンは、買取りの時に自社製の検査ラインに乗せて、前後のタイヤの中心線にずれがないか確認し、事故車かどうかなどを厳密に診断して買取りを行っているそうです。
だからレッドバロンは、安心して乗れる中古車を販売しているとの事でした。
実際によくメンテされていて綺麗な車両が展示してある印象です。
だけど買取り価格はあまり期待出来なかったかな…
整備士くん
➡ヤフオクでの個人売買
私は過去にバイク(原付2種のアドレスV125と小型の250のDトラッカー)をヤフオクに出品して売ったことがあります。
その経験から言うとバイクを一番高く売るにはヤフオクが一番です。
これは揺るぐこと無き現実。
当たり前ですがヤフオクは中間マージンを通さない、個人と個人の取引なので売り手も高く売れて、買い手も安く買えるWinWinのシステムです。
但し、高く売れる分手間とリスクを伴うのもヤフオクです。
出品の手間や配送手配など自分で行う手間も多いのですが、一番のリスクは直接取引になる事により何かしらトラブルが起きた場合も自分で解決する必要がある事です。
世の中にはびっくりするくらい話の通じないクレーマーもいるので、そんな奴に落札された日には後が大変です。
ヤフオクを利用してバイクを売る際は、高く売れる分このようなトラブルが発生するリスクと、出品に手間が掛かることなどを理解して利用しましょう。
自分のPCX125がヤフオクだと実際にどこまで入札金額が跳ね上がるのかを確認する為に出品してみました。
だから落札寸前で出品の取り消しを行っています。
では下取りで6万円と言われたPCX125が、ヤフオクだと入札価格がどこまで行ったのか見てみましょう。
出品時の価格は下取りで提示された6万円からのスタート。
出品期間は4日間です。
PCX125は人気車種なので出品してすぐにアクセスがあり、ウォッチリストにも登録され、すぐに入札されていきました。
では結局最終的にいくらになったのか?
こちらです↓ ※スマホのスクショ
☑アクセス 2034
☑ウォッチリスト 112
☑質問 2件
入札価格109000円です。
落札までもう少し時間(5分位)があったので最終的には115000円くらいにはなりそうだったのですが、今回は検証実験の為なので誤って落札されない為にこの段階で出品取り消しを行いました。
結局ヤフオクだといくらで売れるのか?
答え 11万~11.5万円
今のところヤフオクがぶっちぎり!
整備士くん
➡買取り専門店での売却【バッティング価格を利用せよ!】
以前バイクを売るときに買取り専門店も2回ほど利用したことがあります。
STEED400とKLX250
共に悪い印象はなかったです。
だから今回も【俺のバイクを一番高く買い取ってくれるのはどこだ!】の検証の為に、バイク買取り専門店にも依頼してみました。
但し今回のバイク買取り編が今までと少し違うのは、以前は買取りのお店1件に絞って依頼していたのですが、今回は違います。
買取りのお店同士をバッティングさせて、買取り価格を競ってもらう事にしました。
世の中は自由競争なので、競い合ってもらう事で価格が跳ね上がるのは常識です。
ヤフオクだって欲しいと思っている人たちが入札を競うから価格が跳ね上がるんです。
同じことを買取り店さん同士にやってもらうのが今回の目的。
買取り業者さんは沢山ありますが、今回は大手2社にお願いしてみました。
バイク王さんとバイクワンさんです。
2社ともバイク買取では大手なのと、以前に利用したことがあるので利用履歴がある事も考慮して選別しました。
やはり大手は安心です。
そしてバイク買取りの申し込みは公式HPから依頼します。
申込が完了すると直後に返信メールが届きます。
☑バイク王さんのメール
☑バイクワンさんのメール
整備士くん
バイクワンさん、平均査定金額162000円て…
そんな価格で買い取ってくれるはずないやん… 期待値上げすぎやで。
しかもフリーダイヤルの下4桁がバイク王だと8190、バイクワンだと8191ってなってる。
その後折り返しの電話が鳴るのを待ったら、約10分後にバイク王から電話があった。
申し込みから10分ってレスポンス早!
電話先のオペレーターは女性の方。
以下質問事項
☑購入した時期はいつですか?
☑名義はご自身ですか?
☑申し込んでいただいたバイクなら買取り上限は15万円だけど本当の買取り価格は実際に車両を見てみないとわからない。
☑バイクの状態に応じて逆に引き取りに5000円必要になるか、無料で持ち帰る可能性もあるのでご了承ください。
☑原付で自分名義だった場合は、標識交付説明書か自分名義の自賠責か納税証明書があればOKです。
☑免許証 印鑑【シャチハタ以外】 振込口座の用意
実際の査定日は、3/21日の午後3時で調整しました。
バイク王オペレーター
整備士くん
バイク王オペレーター
整備士くん
バイク王オペレーター
整備士くん
そして申込から15分後にバイクワンさんから電話がありました。 下4桁8191の番号です。
コチラもレスポンス早!
バイク王さんと電話してる時にかかってきたキャッチもバイクワンさんでした。
バイクワンさんのオペレーターは男性です。
先ほどバイク王さんとの電話で日程を決めたので、バイクワンさんにもその旨を伝え、時間に調整してもらう様にお伝えしましたが、
バイクワンオペレーター
その時に現場のスタッフと時間の調整をしてください。
とのことでした。
聞かれた事はバイク王さんより簡素です。
☑走る車両で走行に支障はないですか?
☑名義はご自身ですか?
☑廃車に必要な書類はありますか?
とのことで、バイク王さんよりあっさりとした内容でした。
どちらかというと、電話口より現場でのやり取りを優先している印象です。
整備士くん
バイクワンオペレーター
私も知らなかったのですが、バイク買取業界内ではバッティングで査定することは当たり前の日常と説明を受けました。
整備士くん
そして査定日当日
朝9時30分くらいにバイクワンさんからの電話が鳴る。
バイクワン
今日お伺いするバイクワンの〇〇です。
本日他の査定が立て込んでいまして大体3時~4時の間にお伺いする予定ですので宜しくお願い致します。
整備士くん
そして午後になり、約束の15分前(2時45分)にバイク王のスタッフさんから電話入る。
バイク王
整備士くん
そしてしばらくたって。
バイク王
バイク王さん到着
そしてバイク王さんから先に査定が始まった。 査定員さんは人当たりの良い好青年です。
さらに査定してもらってる時に査定についていろいろ疑問な事を聞いてみました。
他にもCMのことや給料や休みの事も聞いた。
いろいろ快く答えてくれたのですが、特に興味深かったのは査定の基準についてです。
バイクの査定の点数制を用いていて査定は7⃣点満点で行うそうです。
各々の点数はバイクの状態によって決められています。
7⃣点は新車同様 ビニールかぶった状態
6⃣点は買って数回乗った新車同様のコンディション
5⃣.4⃣点は数百キロ~数千キロ程度で高年式の車体
3⃣点は走行距離数千キロ以内、年式は数年落ちで比較的新しめ
2⃣点は加走行、低年式もしくは走行に支障あり
1⃣点は事故車など
ちなみに買取りに依頼がある車両の8割は3⃣点の車両とのことです。
バイク王は販売ルートも自社でもっていて5⃣点以上の車両に限り、自社販売で店頭に置くそうです。
それ以下の車両はJBA(ジャパンバイクオークション)に出店するとのこと
ちなみに今回査定の結果、私のPCX125は点数で言うと【3⃣点の上】との事でした。点数の中にも上中下とあるらしい。
そして今回一番重要なことを聞けたのは、
【バッティング価格】の真相です。
バッティング価格とは
バイク王
整備士くん
バイク王
整備士くん
そしてバイク王の査定が始まって送れること30分後に今度はバイクワンのスタッフさんから電話が鳴った。
バイクワン
整備士くん
そこでバイク王のスタッフに確認。
整備士くん
バイク王
整備士くん
バイク王
整備士くん
しばらく電話してるバイク王スタッフさん
バイク王
やはり他社さんのトラックが移った写真がないと【バッティング価格】は適用されませんでした…
だけど買取りは75000円まで上がりました。
どうしましょう?
整備士くん
バイク王
本来はブログのネタとしてバッティングする為に一旦キャンセルし、再度日程を変更する事も考えましたが、再度申し込んでも時間が合わなかった時の事や、一度キャンセルすると警戒され、次回以降は本来の金額が適用されない場合も考えられるとの事。
今回はバイク王のスタッフが感じのよい方で、新味に対応してくれたのもあり、その場で決めてしまいました。
そしてお約束でドナドナされるPCX125
➡買取り価格の順位が判明
今回のバイク買取り実践編で、やっと買取り価格が高い順の答えが出ました。
このように一番高く売るならヤフオク一択です。
但しヤフオクは出品までが面倒な事と、リスクが伴う事もあるのでヤフオクに慣れていない人には難しいかもしれません。
そしてバイクをお店に下取りに出す事と、レッドバロンさんも思いのほか買取りが安かったので今回は除外します。
ヤフオクの次に高くバイクを売る為にはバイク買取り専門店に依頼する事でした。
しかも以来する際は【バッティング価格】を適用するために、必ず2社以上の買取り店さんに依頼してください。
今回の私の失敗は、バイク買取屋さん2社にしか依頼していなかったこと。
バイク買取屋さんも客商売なのでいろいろな事情で時間通りに来ることはできない場合もあります。
今回バイク王とバイクワンの2社でなく、3社か4社に依頼しておけばバッティング価格が成立していたでしょう。
バイク王さん曰く【バッティング価格】はバイク王だけでなく、業界で採用されているシステムとのことで、「他社さんもバイク王より高く買った実績を作るために独自の価格を持っていると思います。」との事でした。
だけど【バッティング価格】が確実に適用されるバイク王が大本命です。
だからまずはバイク王に申し込んで、その他に依頼されるのであればバイクワンさんや他の買取店さんがベストでしょう。
なかなか買取りの日程を合わせるのは難しいかもしれませんが、日程を合せる事が出来るのであれば絶対にバッティングして【バッティング価格】適用しましょう。
場合によってはヤフオクで売った時と同じ位の価格になります。
実際に査定員の方も慣れているようで、一日平均5件の買取り依頼のうち、多い時では全てでバッティングがあるそうで、日頃の買取り依頼の半分近くはバッティング案件だそうです。
場合によっては他社さんで顔見知りもいるとのこと。
そしてバッティングだけではなく、単体の買取りの際もバイク王は他社よりアドバンテージがあります。
まず自社で買取から販売までのルートを自社で所有している事。
そして業界のジャパンバイクオークション(JBA)に出店する際もバイク王の出展料は他社より安い為、その浮いた価格買取に反映させることが出来るかららしいです。
今回の結論
手間をかけても高く売りたい場合はヤフオク、手間をかけずに高く売りたいときはバイク王などの買取り点に依頼して【バッティング価格】を適用してもらいましょう。